滋賀医科大学形成外科学講座は、2019年4月に開設され、2022年4月より荒田順特任教授が科長を務めています。当講座は、先天異常、外傷、腫瘍に起因する形態や機能の障害に対し、卓越した手術手技を駆使して再建を行い、患者さんのQOL(生活の質)向上を目指しています。

診療の特徴

当講座では、以下のような幅広い疾患に対応しています:

  • 先天異常:唇顎口蓋裂、多指症・合指症、小耳症、中足骨短縮症など。
  • 外傷:顔面骨骨折、手指の外傷、熱傷など。
  • 腫瘍:皮膚や軟部組織の良性・悪性腫瘍、乳がん切除後の乳房再建、頭頸部がん切除後の再建など。
  • その他:眼瞼下垂、リンパ浮腫、ケロイド・肥厚性瘢痕、あざに対するレーザー治療、あたまの形矯正治療など。

顕微鏡下手術(マイクロサージャリー)を用いた再建外科にも力を入れており、乳房再建や頭頸部再建、リンパ浮腫に対するリンパ管静脈吻合術など、高度な技術を提供しています。 

教育と研修

形成外科専門医の育成にも注力しており、専攻医は基幹施設である滋賀医科大学医学部附属病院を中心に、関連施設である長浜赤十字病院や滋賀県立総合病院などで研修を行います。 

また、乳房再建、頭頸部再建に関する研究も行っており、学術的な活動を通じて形成外科の発展に寄与しています。

地域医療への貢献

滋賀県内の医療機関と連携し、地域における形成外科医療の充実を図っています。

患者さん一人ひとりに寄り添い、見た目と機能の両面から最適な治療を提供することを心がけています。